ギャンブル依存症による自殺を、テレビでは報道しない

日本におけるギャンブル依存症の自殺者の多さ

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ギャンブル依存症による自殺者は、最低でも年間3000人いると言われています。自殺者の約1割にあたります。原因がハッキリしている者だけで3000人で、「数字ではわからない部分」や「ギャンブルにお金を使いすぎて食べ物も買えない状況になり、体調を壊して亡くなる者」などをいれると、10000人はいると予想されています。ギャンブル依存症の6割がパチンコです。いずれにしても、これは異常な数値であり、「ギャンブル依存症による自殺」がここまで多いのも世界をみても日本くらいです。日本は病んでいるのでしょうか。しかし、普通の生活を送っている一般の人はこの事実をほとんど知らないと思います。私たちが情報を得る手段はニュース・新聞・テレビなどであり、パソコン・携帯を自由に使えるようになった今でも、詳しく調べなければそういった事実を知ることもないのです。テレビでは「パチンコ依存症による自殺」のニュースをあまり取り立てて報道しないと思います。私はこの事実に衝撃を受けました。


 

「どうしよう・・・自殺しよう」という思考回路

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私が思うに、自殺する人は「人生から逃げる」という選択を迫られ、選ぶしかなくなっているのだと思う。それが意味を持つように感じるのだ。もちろん一概には言えません。パチンコ依存症の場合は、どうしても受け止めたくない現実を日ごろから否認し続け、差し迫りどうしようもなくなって、「自殺」という道を選ぶことでその人は解放されると感じるのだ。とても悲しいことだが、そういったケースは少なからずあるだろう。このサイトで紹介している、「パチンコ依存症卒業生の声」では、様々な人の体験や克服を紹介していますが、こういった方たちがこんなにもいることを忘れてはいけない。


 

うつ病などを発症するケースも

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感情の起伏が激しいパチンコですが、うつ病などの精神疾患を併発しているケースも意外と多いんです。しかし、ギャンブル依存症とうつ病を併発している場合、周囲には気づかれにくいです。例えば、通常のうつ病患者は意欲的に活動することが難しく、自分の好きなこともできなくなる場合がほとんどです。しかし、ギャンブル依存症からうつ病を発症した患者は、ギャンブルに関しては意欲的に活動します。周りからみるとパチンコに夢中になれるのだからうつ病など単語も出てこないかもしれません。しかしこれは、ギャンブルをしなければならない、という強迫観念からくるものなのです。結果、うつ病を発症していると周囲に気付かれにくくなり、最悪の場合自殺まで決意してしまう人もいます。自身や周囲の人がギャンブルにのめり込んでいるとわかったら、うつ病を発症しているかもしれないと覚えておいてください。